Blue Radicalのご紹介

画期的な歯周病治療器!「ブルーラジカル」について
このたび、安江歯科医院では画期的な歯周病治療機器の「ブルーラジカル」を導入しました。この機器は、世界で初めて歯周病に対する治療効果を認められて治験を通った機器で、院長の東北大学の後輩が開発したものです。今のところ、日本国内でしか使用されておらず、国内でも200台あまりが稼働しているだけの貴重な機器です。また、最大でも国内では2000台しか販売しない予定と聞いています。治療の原理は超音波の振動による歯垢・歯石の除去に加えて、過酸化水素とブルーレーザーによって、歯周ポケット内部に存在する歯周病の原因菌を破壊し、殺菌するのです。今まではポケット内のバイオフィルムの中にいる歯周病菌を殺菌する方法がなかったのですが、この機器によってそれが可能となりました。また、実験ではその殺菌効果は4ヶ月以上持続したとのことです。治療はいたって簡単で、麻酔をした上で、歯一本あたり約5〜10分間の処置で終わります。初期的な歯周病治療を終えた後でも歯周ポケットが残存している歯が対象で、その後はきちんとした自己管理が必要となりますが、その点は当院でしっかりとアフターケアさせていただきます。
ブルーラジカル料金表

内容 | 金額 |
検査(ポケット測定、全体のレントゲン、CTなど) コンサルティング |
11,000円 |
歯周初期治療 | 11,000~44,000円(歯数ならびに歯周病の程度による) |
ブルーラジカル療法 | 1歯あたり16,500円(歯数が多い場合は割引あり) |
4、8、12週後のアフターケア (ポケット測定による経過観察と追加の歯石除去、 痛みなどの副作用への対応) |
1回5,500円 |
ブルーラジカル、歯周病についてお問合せの多い内容をまとめてみました。
<歯周病について>
A:歯を支えている歯茎やその下にある歯槽骨、歯と歯槽骨を繋いでいる歯根膜を総称して歯周組織と言います。それら歯周組織が歯周病菌に感染して炎症をおこした状態を歯周病と言い、進行すると血や膿が出たり、口臭の元になったりし、また歯周組織が減って歯を支えられなくなることもあります。以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)とも言われていました。
A:近年の研究で、歯周病は糖尿病や動脈硬化などを増悪し、また骨粗鬆症や関節リウマチの原因となることもわかってきました。さらに妊娠中は早産や低体重児の出産の原因にもなると言われています。
<ブルーラジカルについて>
A:歯周病菌は歯周ポケットの中で、バイオフィルム(ネバネバの歯垢)や歯石の中にいます。ブルーラジカルは過酸化水素をバイオフィルム内で分解し、発生したフリーラジカル(活性酸素)によって瞬時に殺菌する世界で初めての機器です。
A:治療中は麻酔をするので、痛みなどは感じません。治療後、麻酔が切れたあとは、腫れぼったい感じや違和感、稀に痛みを感じることもあります。
A:麻酔をする関係上、1回であまり多数の歯に処置をすることはお勧めできません。連続した部位であれば5本くらいまでは可能と考えてください。
A:治験の結果では、一度のブルーラジカル療法で殺菌が完了し、3ヶ月以上その状態を維持できたとのことです。ただし、そのためには自己管理が欠かせません。そのため、処置後4、8、12週後にケアに通っていただき、管理のお手伝いをさせていただくことを原則とします。その際、追加でブルーラジカルが必要になるか、他の療法を行うか、通常のお掃除のみで十分かの判断をします。
A:動揺がひどい歯は歯槽骨が吸収している可能性が高く、ブルーラジカル療法だけでは悪化は防ぐことはできますが、動揺の改善はしません。ブルーラジカルで殺菌した後で、他の治療をすることをお勧めします。
A:一度に治療できる歯の数は限られますが、何度かにわたって行えば可能です。
<治療の内容>
A:歯周ポケットの測定とその際の出血の有無、歯肉退縮の程度、動揺の程度、全体のレントゲン写真撮影、必要に応じてCT撮影を行います。
A:全体的な歯石の除去と研磨、その人に合ったブラッシングの指導です。
A:痛みや違和感などの治療後の副作用への対応と初診時と同じ検査による経過観察、改善した状態を維持するためのセルフケアのお手伝いを行います。
<その他>
A:歯周ポケットが浅い(3mm以内)場合は歯ブラシと補助器具(歯間ブラシやデンタルフロスなど)を使っての歯磨きで十分ですが、深くなってしまった場合は、歯周ポケットの底の部分まで器具が届きません。そのため、ポケット底部の歯周病菌は生き続け、 炎症が収まることは難しいと考えてください。
A:ブルーラジカルを使った歯周病治療は歯1本単位で行います。ブルーラジカル療法 は健康保険では認められていないので、1本あたり16.500円です。ブルーラジカル治療のみを行う場合は検査からすべて自費診療となりますが、保険診療で歯の治療や歯周病治療を行った後でブルーラジカル療法を行う場合は、別の日であればその日のみ自費治療で行うことも可能です。歯を失ってしまうとインプラントなどで補わなければなりませんが、そうなると当院では1本363,000円かかってしまいますし、骨の状態によってはインプラントができない場合もあります。それを考えると、ブルーラジカルで歯を守ることは非常に大きなメリットだと思います。